オンライン・郵送で御朱印をいただく方法【初心者向け】
オンライン・郵送で御朱印をいただく方法【初心者向け】
御朱印巡りに興味をお持ちいただき、ありがとうございます。「御朱印旅ガイド」です。
近年、遠方の寺社や、直接訪問が難しい状況でも御朱印をいただける方法として、「オンライン授与」や「郵送授与」を行う寺社が増えています。
この記事では、オンライン・郵送での御朱印授与の基本的な知識から、申し込み方法、注意点までを初心者向けに分かりやすく解説します。新しい御朱印のいただき方を知り、より広範囲の寺社とのご縁を結ぶきっかけになれば幸いです。
オンライン・郵送授与とは?
オンライン授与や郵送授与とは、インターネットや郵送を通じて御朱印の申し込み・授与を行える仕組みです。主に、すでに書き置きされた御朱印(和紙などに書かれたもの)を郵送で送っていただく形となります。
- オンライン授与: 寺社の公式サイトや特定の授与サイトを通じて申し込み、決済をオンラインで行い、御朱印を郵送で受け取る方法です。
- 郵送授与: 寺社に電話やメールで申し込み、現金書留などで初穂料(御朱印代)を送り、御朱印を郵送で受け取る方法です。
どちらの方法も、参拝者が直接寺社を訪れることなく御朱印をいただくことができる点が特徴です。
オンライン・郵送授与のメリット・デメリット
この新しい授与方法には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
- 遠方の寺社の御朱印をいただける: 地理的に離れていて訪問が難しい寺社の御朱印も受け取れます。
- 時間を気にせず申し込める: 寺社の受付時間内に行く必要がなく、自分の都合の良い時に申し込めます。
- 体調や状況に合わせて利用できる: 体調が優れない時や、移動が難しい状況でも御朱印をいただけます。
- 特別な御朱印に出会える可能性: 期間限定や行事に合わせて、オンライン・郵送限定の御朱印が授与されることもあります。
デメリット・注意点
- 原則として書き置きとなる: 御朱印帳に直接書いていただく「直書き(じかがき)」ではなく、あらかじめ書かれた「書き置き」をいただく形がほとんどです。(一部、郵送で御朱印帳を送って直書きしていただける寺社もありますが稀です)
- 寺社によっては行っていない: 全ての寺社がオンライン・郵送授与に対応しているわけではありません。
- 郵送代や手数料がかかる: 御朱印の初穂料とは別に、送料や振り込み手数料などがかかる場合があります。
- 到着までに時間がかかる: 申し込みから到着まで、数日から数週間かかることがあります。
- 寺社サイトの確認が必要: 申し込みは必ずその寺社の公式サイトなど、信頼できる情報源から行ってください。非公式の転売サイトなどからの購入は避けましょう。
具体的な申し込み方法(一般的な流れ)
オンライン・郵送授与の申し込み方法は寺社によって異なりますが、一般的な流れは以下のようになります。
- 寺社の公式サイトを確認する:
- 目的の寺社がオンライン授与または郵送授与に対応しているか確認します。
- 公式サイトに、申し込み方法、授与できる御朱印の種類、初穂料、送料、支払い方法、注意点などが詳しく記載されています。
- 申し込みを行う:
- オンラインの場合: 公式サイトの申し込みフォームや、外部の授与サイトから必要事項を入力し、申し込みを行います。クレジットカードや銀行振り込みなどで決済します。
- 郵送の場合: 公式サイトに記載された手順に従い、電話、メール、または郵送で申し込みを行います。現金書留などで初穂料を送付する場合が多いです。
- 御朱印を受け取る:
- 申し込みと支払い完了後、寺社から御朱印が郵送されてきます。通常、郵送追跡サービスがない場合が多いですが、気長に待ちましょう。
受け取った御朱印(書き置き)の扱い方
郵送で届いた御朱印は書き置きです。御朱印帳に貼って保管しましょう。
- 用意するもの: 御朱印帳、書き置き御朱印、朱印帳用または写真用の糊、または両面テープ。
- 貼り方: 御朱印帳の空いているページを開き、書き置き御朱印の裏面に少量の糊または両面テープを均等につけます。シワにならないように注意しながら、丁寧に貼り付けます。
- 注意点: 水分の多い一般的な液体のりは和紙を傷めたり、裏写りしたりする可能性があるため、少量にするか、朱印帳用や写真用などの専用の糊やテープを使用するのがおすすめです。
書き置き御朱印の詳しい貼り方については、別の記事「御朱印の書き置きとは?直書きとの違い、受け取り方と貼り方【初心者向け】」も参考にしてください。
利用する際のその他の注意点
- 公式情報を確認する: 申し込みは必ず寺社の公式サイトや公式が認めたサイトから行いましょう。SNSや個人ブログの情報だけでなく、一次情報を確認することが重要です。
- 個人情報の取り扱い: 申し込み時に個人情報を提供することになります。その寺社のプライバシーポリシーなどが明示されているか確認しておくと安心です。
- 返信用封筒の要否: 郵送授与の場合、返信用封筒(切手を貼ったもの)の同封が必要な場合もあります。手順をよく読みましょう。
- 不明な点は問い合わせる: 申し込み方法や手順が分からない場合は、寺社に直接(公式サイトに記載されている連絡先へ)問い合わせるのが確実です。
どんな時にオンライン・郵送授与がおすすめか
- 物理的に訪問が困難な遠方の寺社の御朱印をいただきたい場合。
- 体調やスケジュールなど、様々な理由で直接参拝が難しい場合。
- 特定の期間限定の特別な御朱印で、オンライン・郵送での授与のみを行っている場合。
ただし、御朱印は本来、寺社への参拝の証としていただくものです。可能な限りは、直接寺社を訪れて参拝し、その上で御朱印をいただくことをお勧めいたします。オンライン・郵送授与は、あくまで様々な事情で直接訪問が難しい場合の選択肢の一つとして捉えましょう。
まとめ
オンライン授与や郵送授与は、御朱印巡りの楽しみ方を広げる新しい手段です。遠方の寺社とのご縁を結んだり、限られた時間の中で御朱印をいただいたりする上で、非常に便利です。
利用する際は、必ず公式サイトで正しい手順や注意点を確認し、安心して御朱印をいただきましょう。この記事が、あなたの御朱印巡りをより豊かにする一助となれば幸いです。