初めての京都御朱印巡り!おすすめの回り方とモデルコース【初心者向け】
はじめに:京都での御朱印巡りの魅力
古都・京都は、長い歴史を持つ寺社が多く点在しており、御朱印巡りを楽しむには格好の場所です。壮麗な建造物や美しい庭園を拝観しながら、それぞれの寺社でいただける個性豊かな御朱印は、旅の素敵な思い出となるでしょう。
しかし、京都には非常に多くの寺社があるため、「どこから回れば良いのか分からない」「一日で効率良く巡るにはどうすれば良いの?」と迷われる初心者の方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、京都で初めて御朱印巡りをする方のために、おすすめの回り方や知っておきたい情報、そして初心者でも無理なく楽しめるモデルコースをご提案します。この記事を参考に、安心して京都での御朱印巡りをスタートさせてください。
京都御朱印巡りの特徴と回り方のポイント
京都には数えきれないほどの寺社が存在します。その全てを一度に巡ることは現実的ではないため、事前に計画を立てて、訪れるエリアや寺社を絞ることが重要です。
回り方のポイント:
- エリアを絞る: 京都市内はいくつかのエリアに分けられます(東山、嵐山、京都駅周辺、洛中、洛北、洛西など)。初めての御朱印巡りでは、特定のエリアに絞って集中して巡るのが効率的です。特に東山や京都駅周辺は、有名な寺社が集まっており、公共交通機関でのアクセスも比較的容易なため初心者におすすめです。
- 移動手段を考える: 京都市内の移動は、主にバス、電車(地下鉄、JR、私鉄)、タクシー、徒歩が考えられます。御朱印巡りでは、複数の寺社を回るため、移動時間を考慮した計画が必要です。バス路線は非常に充実していますが、観光シーズンは渋滞することも念頭に置いておきましょう。寺社によっては最寄り駅から距離がある場合もあります。
- 拝観時間と御朱印受付時間を確認する: 多くの寺社では拝観時間と御朱印の受付時間が定められています。特に受付時間は拝観時間よりも早く終了する場合があるため、事前に公式サイトなどで確認しておくことが大切です。
- 無理のないスケジュールを立てる: たくさん回りたい気持ちは分かりますが、移動時間や各寺社での拝観時間、御朱印をいただく時間、休憩時間などを考慮し、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。一つの寺社でじっくり時間を過ごすことも、御朱印巡りの大切な楽しみ方の一つです。初心者の方は、1日で3〜4ヶ所を目安にするのがおすすめです。
初心者におすすめ!京都モデルコース例(東山エリア)
初めての京都御朱印巡りにおすすめなのが、清水寺や八坂神社など、人気の寺社が集まる東山エリアです。比較的近い場所に寺社が点在しており、徒歩での移動もしやすいため、一日かけてゆっくり巡ることができます。
【モデルコース例】 (所要時間目安:約5〜6時間 ※移動・休憩時間含む)
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清水寺
- 京都を代表するお寺の一つ。「清水の舞台」からの眺めは圧巻です。広い境内には見どころが多く、じっくり巡ると1時間以上かかることもあります。
- 御朱印は本堂の近くでいただけます。
- ↓ (徒歩 約15分)
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高台寺
- 豊臣秀吉の正室、ねね(北政所)が秀吉の菩提を弔うために建立したお寺。美しい庭園や竹林が見どころです。
- 清水寺からも比較的近く、落ち着いた雰囲気を楽しめます。
- ↓ (徒歩 約10分)
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建仁寺
- 京都最古の禅寺。俵屋宗達の「風神雷神図屏風」や、天井に描かれた「双龍図」は必見です。
- 広々とした境内や洗練された枯山水庭園で、静かな時間を過ごせます。
- ↓ (徒歩 約5分)
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八坂神社
- 祇園に鎮座する、京都で最も有名な神社の一つ。「祇園さん」の愛称で親しまれています。
- 夜には灯りがともり、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を楽しめます。
- 御朱印所は複数ある場合があるので、事前に確認しましょう。
このコースのポイント:
- 京都駅からバスで清水寺方面へ移動すれば、効率良くスタートできます。(京都駅より市バス206系統、100系統などで「清水道」下車)
- 清水寺から八坂神社までは、二年坂・三年坂、ねねの道などを通りながら、京都らしい街並みを楽しみつつ徒歩で移動できます。
- 各寺社で景色や雰囲気を楽しみ、御朱印をいただくという、御朱印巡りの基本的な流れを体験できます。
- コース上に飲食店やお土産物屋さんも多いため、休憩や食事にも困りません。
京都での御朱印のいただき方とマナー
基本的な御朱印のいただき方やマナーは他の地域と同様ですが、改めて確認しておきましょう。
- まずは参拝を: 御朱印は、神様仏様とのご縁の証としていただくものです。御朱印をいただく前に必ず本堂や本殿に参拝しましょう。
- 御朱印帳を用意する: 御朱印は、墨と朱印で直接書いていただく「直書き」が基本です。必ず御朱印帳を用意し、書き置き(あらかじめ書かれた紙の御朱印)を希望する場合以外は、御朱印帳を渡しましょう。
- 御朱印所(納経所・社務所など)へ: 参拝を終えたら、御朱印所へ向かいます。場所が分からない場合は案内に従うか、寺務所や社務所で尋ねてください。
- 丁寧な言葉遣いを心がける: 御朱印をいただく際は、「御朱印をお願いいたします」と丁寧に伝えましょう。
- 御朱印帳を渡す: 開いてほしいページを開いて渡すとスムーズです。墨書きを乾かすための紙(挟み紙)を挟んで返してくれる場合が多いです。
- 代金(初穂料・納経料)を納める: 御朱印代は、お釣りのないように小銭で用意しておくと親切です。金額は一般的に300円〜500円程度ですが、寺社によって異なります。
- 静かに待つ: 混雑時は順番待ちとなります。他の参拝者の迷惑にならないよう、静かに待ちましょう。
- 受け取る: 御朱印帳を受け取る際は、両手で丁寧にお礼を伝えます。
- 御朱印帳の扱い: いただいた御朱印帳は、墨が完全に乾くまで触ったり閉じたりしないように注意が必要です。
京都の寺社では、独自の由緒や見どころ、美しい庭園などをじっくり拝観する時間も大切にしてください。御朱印をいただくことだけが目的ではなく、寺社での滞在そのものを楽しむことが、御朱印巡りをより豊かなものにします。
まとめ:京都御朱印巡りを楽しむために
初めての京都御朱印巡りは、計画段階から少し難しく感じるかもしれませんが、まずはエリアを絞り、無理のない範囲でコースを組むことが成功の秘訣です。
ご紹介した東山エリアのモデルコースはあくまで一例です。ご自身の興味のある寺社を中心に、オリジナジナルのコースを組んでみるのも楽しいでしょう。
京都での御朱印巡りを通じて、古都の歴史や文化に触れ、心静かな時間を過ごしていただければ幸いです。ぜひこの記事を参考に、京都での素敵な御朱印旅を始めてみてください。