集めた御朱印どうする?正しい保管方法と見返す楽しみ方【初心者向け】
御朱印巡りを楽しんでいくうちに、御朱印帳が少しずつ埋まってきたり、書き置きの御朱印が増えてきたりしますね。集めた御朱印は、単なるスタンプではなく、参拝の証であり、大切な思い出の詰まった宝物です。
しかし、「どうやって保管するのが正しいの?」「書き置きの御朱印はどうすれば良いの?」と疑問に思う初心者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、集めた御朱印を長く、良い状態で保つための正しい保管方法と、後から見返して御朱印巡りの思い出をさらに深く楽しむためのヒントをご紹介します。
御朱印の保管が大切な理由
御朱印は、寺社名、ご本尊や神様の名称、参拝日などが墨書きや印で記されたものです。紙でできており、墨や印の色は時間の経過とともに劣化する可能性があります。湿気や直射日光、虫食いなどから守ることで、美しい状態を保ち、後々まで当時の参拝を鮮やかに思い出すことができます。
また、御朱印帳そのものも、参拝の軌跡を綴じた貴重なものです。大切に扱うことで、愛着も深まり、御朱印巡りの楽しみがより一層増すことでしょう。
御朱印の種類別 保管の基本
御朱印には主に「直書き(ちょくがき)」と「書き置き(かきおき)」の二種類があります。それぞれ保管方法の基本が異なります。
直書き(御朱印帳)の保管
御朱印帳に直接書いていただくスタイルの御朱印です。
- 保管場所の選定:
- 直射日光が当たらない場所を選びましょう。墨や印の色あせの原因になります。
- 湿気が少なく、風通しの良い場所が理想的です。湿気はカビや紙の劣化につながります。
- 高温多湿になる場所(例えば押入れの奥など)は避け、リビングの本棚や引き出しなど、日常的に換気される場所が良いでしょう。
- 保管方法:
- 平置きにするのが一般的ですが、立てて保管する場合は、本のように他の書籍と並べて立てるのが良いでしょう。立てて重ねすぎると、重みでシワになる可能性があります。
- 御朱印帳専用のケースや桐箱などに入れると、湿気やホコリから保護するのに役立ちます。桐箱は特に調湿性に優れているとされます。
書き置き(紙)の保管
あらかじめ半紙などに書かれ、おいてあるものをいただくスタイルの御朱印です。御朱印帳がなくてもいただけたり、限定御朱印などで多く見られます。
- 受け取ったら:
- 受け取った際にもらった状態(折られていないか、筒に入っているかなど)を維持することが重要です。
- バッグに入れる際は、クリアファイルなどに入れて他の荷物と一緒になって折れたり汚れたりするのを防ぎましょう。
- 自宅での保管:
- 専用ファイル: 書き置き御朱印専用のファイルや、A4サイズのクリアファイル、スクラップブックなどにまとめて保管する方法があります。時系列で整理したり、寺社ごとに分けたりすると、後で見返しやすくなります。
- 御朱印帳への貼り付け: 書き置きを後から御朱印帳に貼ることも可能です。
- 貼る糊(のり)の選び方: 紙や墨に影響を与えにくい、液体のりではなくテープのりや水のり(スティックタイプなど、量が調整しやすいもの)がおすすめです。大量の水分を含む液体のりは、紙が波打つ原因になります。
- 貼り方: 四隅を軽く留めるだけでも良いですし、全体を貼っても良いですが、紙が傷まないように丁寧に行いましょう。貼り付けるページは、御朱印帳の奉書紙(和紙)が良いでしょう。
御朱印を後から見返す楽しみ方
集めた御朱印は、ただ保管するだけでなく、後から見返すことで御朱印巡りの思い出をより豊かにすることができます。
- 思い出を記録する:
- 御朱印帳の余白や、書き置きを貼ったページの横などに、参拝した日付や場所、一緒に巡った人、天気、その時感じたことなどを簡単にメモしておくと、後から見返した時に当時の情景が鮮やかに蘇ります。
- スマートフォンやデジタルカメラで撮影した寺社の写真と合わせて整理するのもおすすめです。
- 整理して楽しむ:
- 御朱印帳を時系列で追っていくのはもちろん、書き置きを整理する際は、テーマ別(例えば特定の地域、干支、花の御朱印など)にファイリングしてみるのも面白いでしょう。
- スクラップブックに写真やパンフレットと一緒に貼り付けて、自分だけのオリジナル巡礼記を作るのも素敵な楽しみ方です。
保管上の注意点
- 湿気対策: 特に梅雨の時期などは、保管場所の換気を心がけたり、乾燥剤(シリカゲルなど)を近くに置くことを検討しても良いでしょう。ただし、乾燥させすぎも紙には良くありませんので、適切な湿度管理が重要です。
- 虫食い対策: 防虫剤を置くことも考えられますが、御朱印帳の素材(紙や布)に影響がないか確認してから使用しましょう。定期的に御朱印帳や書き置きを取り出して風を通すことも効果的です。
- 触る時の注意: 御朱印帳や書き置きを扱う際は、手を清潔にしてから触るようにしましょう。皮脂や汚れが付着すると、シミの原因となることがあります。
まとめ
集めた御朱印を大切に保管することは、過去の参拝の証を未来に残す行為です。御朱印帳も書き置きも、正しい方法で保管することで、色あせることなく長く楽しむことができます。
そして、時折ページをめくり、集めた御朱印を眺める時間は、きっと皆さんの御朱印巡りの素敵な思い出を呼び覚ましてくれるはずです。ぜひ、この記事を参考に、大切な御朱印を安全に保管し、後から見返す楽しみも味わってください。